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くるみとあんずの散歩道

友人への贈る言葉

一昨年の秋、甥の結婚式に出席すると

思いがけず旧知の人物に遭遇。。。(*^_^*)

くるあん家の子供たちが赤ちゃんの頃から思春期になるまで暮らしていた街の中華料理店。。。

当時は頻繁に通い子供達も可愛がっていただいた、そのお店のご夫婦が

花嫁の両親だった。

スッピンにTシャツで気楽に通っていた当時とは違い、

留袖を着、化粧をして再会したのでお互い一瞬気付かなかったが、声や話し方でピン!(@_@;)

一気に昔にタイムスリップ!大盛り上がりした!

この日を境に、縁が復活。 オバの介護の合間に、店に顔だしすること数回。

いつも恐縮するほど歓迎してくれる。

甥が花嫁の両親を大切にしていることも、嬉しそうに語ってくれた。




黙々と働く頑固一徹な職人肌のお父さんの隣で、愛嬌のある明るいお母さん。。。

いつも彼女を見ていると、この明るさに集まって来る人々が沢山いるに違いない、

きっとお友達がたくさんいるに決まっている、と思っていた。



先週、久しぶりに甥の嫁からの電話で、実家のお母さんが入院しているのを知った。

路上に倒れていたのを発見され、救急車で救命センターに運ばれたという。

心臓が停止して30分以上経っているので、希望は持てない、こと、

これまでのお母さんの人生はお店の切り盛りに忙しく、友達も持てないほどだった、こと、

何でも話せる友達を持ちたい、と常々言っていたこと、

くるあんパパママを慕ってくれていたこと、等々。。。声を詰まらせながら嫁は言う。

お母さんが望んでいた、友人として会ってやってほしい。。。声にならない気持ちが伝わってきた。



でも、会えなかった。

病院は家族でなければ会わせられない、と頑なに拒否。

それまで健康体だった人が突然倒れたことへの不信。。。特別な配慮もあったのかもしれないが。。。



門前払いになったまま、彼女は天国へ旅立ってしまった。

私とあまり変わらない年齢。。。これからのんびりと老後を楽しむ年齢。。。



友達として会いたかったし、付き合いたかった。

何でも言い合える仲になりたかった。

ただ。。。元気な彼女の顔や声を記憶にとどめておけるのは、残される者にとっては有り難くもある。

彼女が一番気にかけていたであろう娘(甥の嫁)や孫の幸せは

誠実な甥に任せておけば安心ではあるのだが、

私も見守っていこうと思っている。

心配ないよ、安心して。。。との言葉を彼女に贈りたい。



友人への贈る言葉_c0138198_852234.jpg

by kuruann-mama | 2011-04-26 09:01 | 思い出