くるみとあんずの散歩道

久しぶりのデパート

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くるあん家のオバちゃんが、まだ足腰がしっかりしていた頃、

趣味のひとつがショッピングでした。

1週間に3回位デパートに行き、ママも荷物持ちに駆り出された苦ーい思い出があります。

え?何故苦い思い出なのかって?  

それはね~思い出すのもイヤなのだけど、買い物の量と行き先の幅広さが半端じゃないんです。

日本橋には当時3つのデパートがあり、東急(今のコレド日本橋)高島屋、三越。。。と練り歩き

足が棒になるやら肩が痛いほど荷物を持たされるやらで、ウンザリしていると。。。

「やっぱり、高島屋に戻ろっ!」と来る。。。(>_<)

えー!さっき、行ったじゃない! なんて言おうものなら

「買い物をする、ってことは、それ(買った物)を受け取る人の喜ぶ顔が見たいからなんだよ!」

と、叔母流持論を展開。

心の内は、人に喜ばれたい!というサービス精神で満ちている叔母なのですが

日頃の過激な口調が災いしてか、、それらが感謝の気持ちで受け入れられることは

なかなかありません。



重い荷物にハァハァいいながら、高島屋に戻り、ひとしきり叔母の気の済むように練り歩く。

じゃ、帰ろうか?と聞く私に

「何、言ってんだい!次は銀座だぁ!」

で、銀座の3つのデパートや、当時輸入物が魅力な名鉄メルサ、銀座ならではの老舗やブティックを

またも練り歩く。

その練り歩き方がまた、しつこくてマイペース。行ったり来たりを繰り返した揚句

「じゃ、2階に行くよ」とエスカレーターの前で言われ、当然乗って来る、と思い込んで乗ると

後ろに叔母がいない。エスカレーター直前で気が変わって、どこかに歩いて行っていたり(;一_一)

地下の食料品売り場では、週3回も来店すりゃいい加減顔を覚えられていて、あっちこっちで

「奥さーん!」(実は独身だが、デパ地下では奥さんで通っていた)

呼び止められるたびペチャクチャお喋りの花を咲かせ、

重たい荷物が肩や指や手首に食い込む私を思いやることも無い。

銀座で買い物が終了する時もあれば、そこから渋谷や新宿に繰り出すこともあったりで。。。ふぅ。。。

そしてお金遣いが荒い割には、交通機関はいつも地下鉄を利用。

だから叔母と一緒に買い物に行くなんて、

まっぴら御免だーい!<(`^´)>  と思っていたのですが。。。

自称・買い物の鬼も、今では牙も折れ、介護の手がなくては歩くことも出来ない身体です。

大好きなデパートに連れて行ってあげよう。。。

と弟の協力のもと日本橋・三越へ。。。

車椅子への思いやりがあちこちに見受けられる館内でまず

オシャレな叔母が喜ぶような洋品売り場を見た後、買い物の途中で、デパートを出ました。

新しい街に変貌しつつある日本橋の街にキョトンとする叔母。

あの三井タワーを見上げてビックリした後、

新しい野村ビルの中にある中華料理店 『桃花林』さんへ。。。

叔母が元気な頃、ホテル・オークラで食事をするのを楽しみにしていて、

この『桃花林』さんもお気に入りのひとつでした。

凝った料理ではなく、我が家が長年慣れ親しんだ中華料理の定番をいくつか注文し

3人で分け合って頂きました。
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食後、また三越に戻って地下の食料品売り場でお買い物。

もう叔母を見て「奥さーん!」と声をかけてくれる店員さんはいません。

叔母の乗る車椅子を背後から押しながら、その小さくなった肩とグレーの髪を見

遠い日の『買い物の鬼』をふと懐かしく思う私でした。
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by kuruann-mama | 2011-06-11 18:20 | オバちゃん