くるみとあんずの散歩道

宮城のお兄さん

私が姉のように慕っているT子さんは、宮城県の石巻近くの出身です。

数年前、彼女がお里帰りする時、私もお伴をさせて頂きました。

仙台から仙石線(仙台~石巻間を通る電車)に乗り、美しいリアス式海岸に沿って北へ。。。

日本三景のひとつ、松島。。。

ここで彼女ご夫婦、お母さん、お姉さん達と一緒に大きなホテルに宿泊し、

大海原と絶景を眺めながらの入浴や、海の幸に舌鼓を打った賑やかな夕げが懐かしい。。。

翌日は、松島から更に北へ上がり、石巻の少し手前の海岸を背に

10分ほど車で進んだところにあるT子さんのご実家に泊めて頂きました。

ご実家のお兄さんは家族と同じように私を受け入れて下さり、親戚の皆さんが大勢集まる広間で

もてなし料理満載の大宴会を開いてくださいました。


翌朝早く目覚めると、もう、家にお兄さんの姿はなく、

自宅の裏にあるその田んぼに駆け付けると、朝日が降り注ぐ黄金色の稲穂の中に

黙々と働くお兄さんの姿がありました。

仙台平野の名のごとく、広々した田畑の見渡せる田園風景でした。

この地域の海岸線が

今回の東日本大震災で、大きな津波の被害を受けたひとつでもあります。

震災後、全く連絡がつかなくなった宮城のお兄さん宅。。。位置的に津波の被害は免れたのでは?

と思いながらも不安な日々を送っていました。

お兄さんとそのご家族、お姉さん、お家は?田んぼは? 

今もって電話も繋がりません!
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また、T子さんの故郷の友人達の多くは石巻に住んでいます。

お兄さん、お姉さん、石巻のお友達とは、先月、T子さんの娘さんの結婚式で顔を合わせたばかり。

笑顔で再会を祝った、あのお顔が忘れられません。

どうか、ご無事で。。。と祈る毎日。。。
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そして、久しぶりにT子さんに会いに行くと

まだ直接声は聞けないのだけど、どうやら皆、無事のようだ、とのこと。

電気もガスも水道も止まっていて全く連絡がつかないなか、最新機器を駆使した甥御さん(東京在住)が

故郷の様子をキャッチしてくれていました。

どこも、家は倒壊、石巻の皆さんは、危機一髪で津波から逃れた、そうです。

お兄さんの家も、お姉さんの所も、どうやって暮らしているのか、

どこに避難しているのか解らないながらも、皆、命はある!と聞き、安堵しました。

TVで見る被災地の皆さんが、礼儀正しく、控えめで、欲張らず、不満も口にせず

バナナ1本でも感謝している姿に、「東北人って、良いよね!」と

誇らしげな笑顔のT子お姉さんなのでした。

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by kuruann-mama | 2011-03-19 13:51 | 仲良し